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中村、会心 余力残してスパート MGC男子

Tokyo2020
2019/9/15 13:03
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27キロ付近を力走する(右から)中村匠吾、大迫傑、服部勇馬ら=共同

27キロ付近を力走する(右から)中村匠吾、大迫傑、服部勇馬ら=共同

中間点で約2分も離されていた2位集団が、大逃げを打った設楽を37キロ過ぎでのみ込んだ。大方の見立て通り、勝負の行方は終盤の上り坂へ。それまで集団の中で淡々と時機を待っていたのが中村だった。「40キロ付近で仕掛けるのがベスト」。前日の試走で心に決めたポイントにさしかかり、帽子を取ったのを合図にスパートをかけた。

大迫、服部ら実力者に対して一歩も引かなかった。残り1キロで大迫に並ばれても、もう一段階ギアを上げて引き離す。誰よりも余力があり、力強い走りだった。起伏のある40キロ以降を6分18秒でまとめた追い込みもさることながら、42・195キロを通した全体のマネジメントへの評価は高い。

5月と7月に2度故障で練習を中断したが、うまく疲労が抜けていたのはケガの功名か。もともと汗はかきにくく、暑さには強いタイプ。予想以上に気温が上がったことも味方した。自己ベストは2時間8分台。レースの注目は「4強」へと注がれ、過度な重圧に縛られることがなかったのも都合が良かった。

駒大時代に東京五輪開催が決まり、大八木監督から「マラソンで五輪を目指そう。一緒にやらないか」と声を掛けてもらった。富士通に入社後も師弟関係を続けてつかんだ悲願の五輪切符。胸に去来するのは「監督と目指せばたどり着くのではないかと思った。恩返しができた」との思いだ。9月16日は27歳の誕生日。最高の前祝いとなった。(渡辺岳史)

「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の男子で優勝し、2020年東京五輪の日本代表に決まった中村匠吾(15日、東京・明治神宮外苑)=共同

「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の男子で優勝し、2020年東京五輪の日本代表に決まった中村匠吾(15日、東京・明治神宮外苑)=共同

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