キューバで停電の恐れ 米制裁で燃料不足深刻に

2019/9/14 2:43
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【メキシコシティ=丸山修一】カリブ海のキューバで燃料不足が深刻になっている。米政府による経済制裁で、ベネズエラからの輸入が難しくなっていることが理由とみられる。ディアスカネル国家評議会議長は、テレビ番組に出演して米政府を非難するとともに、国民に緊迫した状況が起きる可能性があるとして注意を呼び掛けた。

燃料不足は市民生活にも影響を与えそうだ(ハバナで公共バスに乗り込む市民)=ロイター

ディアスカネル氏は11日に出演した番組で「帝国(米国)による侵略的行為で、燃料供給が継続できない」とし、「非常に緊迫した状況も起こりうる」と話した。キューバ政府は「停電が起きる場合は事前に告知する」とし、今後の停電の可能性を否定していない。

燃料不足に対応するため鉄鋼やセメントの生産が減らされる他、鉄道やバスなどの公共交通機関の運行も最小限になりそうだ。一般家庭でも特にピーク時の電力使用を控えるように呼び掛けている。一方で主要な外貨獲得手段である観光や、国民を支える食料供給に関しては影響がでないようにするとしている。

キューバは主要な支援元だった旧ソ連が崩壊した1990年代に燃料や食料の大規模な不足が発生し混乱を極めた。キューバ政府は当時のような混乱にはならないとしているが、米政府の制裁は強化される一方で、こうした物資の不足が解消される見通しは立っていない。

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