マレーシアの二大野党、新連合結成へ 政権交代目指す

2019/9/13 22:50
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【シンガポール=中野貴司】マレーシアの二大野党である統一マレー国民組織(UMNO)と全マレーシア・イスラム党(PAS)は14日、新連合を正式に結成する。次の総選挙で候補者を統一し、政権交代を目指す。ともにマレー系を支持基盤とする二大野党の共闘は、マハティール政権にとって脅威となる。

新連合はマレー系からの支持拡大を目指す=ロイター

複数の現地紙によると、UMNOとPASは14日に新連合の設立宣言書に署名する。両党は2018年5月の前回総選挙でそれぞれ候補者を擁立し、マハティール氏が率いる当時の野党連合に敗れた。それまで与党連合政権の中核だったUMNOは、同じマレー系のイスラム教徒を支持層とするPASを取り込むことで、23年までに開かれる次の総選挙でマレー系の票が割れるのを防ぎたい考えだ。

両党は新連合の結成前にも共闘を進めてきており、既に一定の成果をあげている。19年に入り、両党が候補者調整をした補選では与党連合の候補が相次ぎ敗れている。マレー系の間では、マハティール政権下でマレー系住民の優遇(ブミプトラ)政策が後退するとの不安が根強い。新連合はマレー系イスラム教徒の利益を前面に打ち出し、支持を拡大する戦略を採る見通しだ。

ただ、こうした主張が先鋭化すれば、華人系やインド系が共存するマレーシア社会の分断が進む恐れがある。とりわけPASは急進的なイスラム主義を掲げており、新連合が非マレー系の国民にどのようなメッセージを打ち出していくかが焦点となる。

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