破れない吉野家のメニュー 石灰石で脱プラ・脱紙
TBM・山崎敦義社長 前編(日経STARTUP X)

2019/9/20 6:30
保存
共有
印刷
その他

プラスチックや紙の代替品として国内外の注目を集める新素材がある。TBM(東京・中央)が開発したLIMEXだ。原料はごくありふれた鉱物資源である石灰石。破れにくく、水にも強いとあって牛丼チェーンの吉野家のメニューシートにも採用された。生産コストの引き下げも着々と進む。NEXTユニコーンと目される同社の山崎敦義社長は動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演し、「エコロジーとエコノミーの両立を果たす」と新素材のコンセプトを力説した。

レジ袋やゴミ袋、食品トレー、名刺……。LIMEXを利用した製品のラインアップは多彩だ。原料の石灰石は世界中に豊富にあり安価。生産工程では水や石油由来の原料をほとんど使わず、製品の強度は高い。資源の乏しい日本だけでなく、海外からも熱い視線を浴びている。特に海洋プラスチックゴミ問題を発火点に世界で削減が叫ばれている「レジ袋の代替素材としての役割に期待が高まっている」。番組では司会者が実際に製品を手に取り、その風合いや強さを確かめた。

山崎敦義(やまさき のぶよし)1973年生まれ。大阪府岸和田市の中学校を卒業後、大工の見習いに。20歳で中古車販売会社を起業。2008年に台湾製のストーンペーパーの輸入事業を始め、11年にTBMを設立し社長に。

山崎敦義(やまさき のぶよし)1973年生まれ。大阪府岸和田市の中学校を卒業後、大工の見習いに。20歳で中古車販売会社を起業。2008年に台湾製のストーンペーパーの輸入事業を始め、11年にTBMを設立し社長に。

LIMEXのルーツは、もともと山崎社長が輸入を手掛けていた台湾製のストーンペーパー。重量があり、品質が安定しないといった課題を独自に解決し、現在の新素材を生み出した。LIMEXはそのまま廃棄できるが、山崎社長は使用済みの製品を回収しプラスチック風の容器などに再生する「アップサイクル」にも取り組むという。世界各国の既存の成形設備で生産できるよう、新たなレシピ開発にも力を入れている。

(2019年8月16日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]