女子差別「否定できず」 昭和大医学部入試で報告書

2019/9/13 17:33
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昭和大(東京)は13日、2013~18年の医学部入試で、成績下位の繰り上げ合格者に男子が顕著に多く、女子差別があったことを否定できないとする第三者委員会の報告書を公表した。昭和大はこれまで、長期浪人生への差別などは認めていたが、性別による差別はしていないと説明していた。

文部科学省は昨年、全国の医学部を対象にした調査で、入試での女子差別を確認できたのは東京医科大、順天堂大、北里大の3大学としていた。

昭和大第三者委の報告書によると、繰り上げ合格者のうち比較的成績が低い受験生の性別を調査。18年入試の場合、総合順位80~169位から繰り上げ合格したのは男子47人、女子40人だったが、その下の264位までを見ると、男子56人に対し女子は0人だった。13~17年入試でも同様の傾向がみられた。

第三者委の聞き取りに大学側は「偶然の結果」としたが、文科省調査後の今春入試では、成績下位からの繰り上げ合格者は男女ほぼ同数だった。第三者委は「(18年までの入試で)大きな男女差が生ずる合理的理由は考えづらく、疑念が生ずることを否定できない」と結論付けた。

昭和大は18年10月に記者会見し、高校からの調査書を評価する際、現役と1浪の受験生に加点する得点操作や、卒業生の親族を優遇し正規合格としていたことを公表した。一方、13~18年の入試で男子の合格率が女子の1.54倍だったが、女子差別はないと説明した。

昭和大は13日、「繰り上げの手続きには、総合的判断に基づいた合否判定の結果を適切に反映している。今回の指摘は手続きの過程を適切に検証する資料が無いとの指摘だと理解しており、今後は疑念が生じないように取り組んでいく」とコメントした。

文科省の担当者は「調査結果を受け、大学側が元受験生への対応をどうするかといった点などを注視する」としている。〔共同〕

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