アレフの荒木洋美さん、「省農薬米」普及に全力

2019/9/13 17:00
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ハンバーグ専門店「びっくりドンキー」を展開するアレフ(札幌市)の社員として、生物多様性に配慮したコメ作りを追求する。職場は同社の観光牧場「えこりん村」(恵庭市)。かつては馬や牛による代かきも体験し、その後も全国の農家を回って話を聞いてきた。日中は汗を流し、夜はコメの生育や生き物の生息状況の分析に打ち込む。

「ふゆみずたんぼ」のプロジェクトリーダーを務めている(恵庭市の「えこりん村」)

「ふゆみずたんぼ」のプロジェクトリーダーを務めている(恵庭市の「えこりん村」)

北斗市出身。北海道大学では当初、地球物理を専攻した。偶然聞いた廃棄物活用の講義に強く心引かれ、理学研究科を中退して農学研究科に入り直した。並々ならぬエコ意識を武器に、環境への取り組みで知られていたアレフの門をたたいた。

入社早々「ふゆみずたんぼ」プロジェクトのメンバーに。水田に冬も水を張って水鳥など生き物の多様性を維持すれば、害虫や雑草の発生を抑えられるといういわば、逆転の発想だ。現在はプロジェクトリーダーとして、従業員や客向けの体験イベントを積極開催して店舗で使うお米へのこだわりを伝えている。

無農薬で同じ収量を得るのは難しく、独自基準をお願いする契約農家との交渉は綱引きだ。「農家もこれなら取り組んでもらえる」と行き着いたのが、農薬の使用を除草剤1回に制限した「省農薬米」。根っからの研究肌で、生産者と顧客をつなぐ触媒として欠かせない存在になった。

10年以上続けてきた取り組みがこのほど、イオン環境財団の「生物多様性日本アワード」優秀賞に決まった。大賞を決める9月26日の表彰式に向け、最高のプレゼンの準備に余念がない。

(光井友理)

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