ヤフー、ZOZOを買収 国内EC首位を射程に

ヤフー、ZOZO買収
2019/9/13 0:45
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ソフトバンク傘下のヤフーは12日、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOへのTOB(株式公開買い付け)による買収で合意し、都内で記者会見を開いた。ヤフーの川辺健太郎社長は「2020年代前半に電子商取引(EC)を国内ナンバーワンにするという目標が現実的に射程圏内に入っていく」と述べ、米アマゾン・ドット・コムや楽天に対抗する考えを強調した。

記者会見する(右から)ZOZO創業者の前沢氏、沢田社長、ヤフーの川辺社長(12日、東京都目黒区)

発行済み株式の50.1%を上限に買い付け、買収額は最大で4007億円。金融情報会社のリフィニティブによると、国内のネット通販企業の買収では過去最大となる。ZOZO創業者で同社株を約37%保有する前沢友作氏は同日付で社長を退任し、TOBを受けて大半の株を売却し経営から退く。ヤフーの買収後もZOZOは上場を維持する予定だ。

ヤフーのEC事業の取扱高(旅行や飲食予約含む)は18年度に2兆3442億円、ZOZOは3113億円だった。2社合計の取扱高は単純計算で2兆6千億円と、ライバルの楽天の3兆4000億円との差が縮まる。川辺社長は「両社のシナジーを出せれば取扱高は急増する」と説明し、4000億円規模の買収の成果は早期に得られるとの認識を示した。

ヤフーはソフトバンクと共同で展開するスマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」をゾゾタウンに導入する。顧客から集まる決済データに厚みを持たせ、個人の信用力を数値化する「信用スコア」などデータを活用した事業に生かす。

ゾゾタウンはヤフーが今秋にも始めるモール型のサイト「PayPayモール」に出店する方針だ。ゾゾタウンに出店する企業はヤフーのサイトにも販路が広がる。ヤフーは30~40歳代に強みを持ち、ZOZOは20~30歳代の若年層が主な利用者だ。両社の通販サイトを連携させ、それぞれが手薄だった顧客層を獲得できるとみる。

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