ラグビーW杯まで13日で1週間 官民で歓迎ムード 開催地の横浜

2019/9/12 18:57
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20日に開幕するラグビー・ワールドカップ(W杯)の開催まで13日で1週間。神奈川県内では準決勝2試合、決勝など7試合を開催する横浜市を中心に、歓迎ムードが高まっている。国内外から観戦客や関係者が集まるスポーツ大会は、東京都などに比べ訪日外国人客が少ない横浜にとっては地域を売り込むチャンスだ。連動イベントなどを用意して機運醸成を狙う。

みなとみらい地区の商業施設は応援イベントを企画する(横浜市)

三菱地所グループが運営する横浜市の商業施設「ランドマークプラザ」、「マークイズみなとみらい」、「スカイビル」は共同で観戦チケットが当たる抽選会を20~23日に開催する。14日には館内の飲食店やホテルで大会を応援して飲食フェアも始める計画だ。

横浜ロイヤルパークホテル(同市)はビュッフェレストランでW杯に関連し、各国を代表する料理をそろえるフェアを実施。横浜ベイホテル東急(同市)も7日、スポーツ雑誌「Number(ナンバー)」でラグビーにまつわる表紙をパネルにして館内に展示した。

キリンビールは、横浜工場(同市)でW杯とパートナー契約を結ぶビール「ハイネケン」を国内で唯一ライセンス生産する。大会を盛り上げようと6月から毎月11日、ラグビーのルール解説やハイネケンの製造工程の見学などを交えた工場見学を実施し、「毎回、募集開始から数十分で満席」(担当者)だという。

同工場でハイネケンの9月の生産量は例年の2.5倍の見通し。「ビールが足りなくなる機会損失だけは避けたい」と、一段の増産も視野に入れる。新横浜プリンスホテル(同市)は、宴会場を用いてハイネケンのビールとライブ観戦が楽しめる「ラグビービアホール」を企画する予定だ。

行政にとっても開催地の盛り上げは腕の見せどころだ。横浜市はみなとみらい(MM)21地区の臨港パークに入場無料の「ファンゾーン」を設ける。380インチの大型スクリーンを設営し、計32試合のパブリックビューイングや出場国のグルメを集めたイベントなどを企画する。

同市は市営地下鉄の車両や駅のホームドア、市営バスや改装中の横浜マリンタワーなどもラグビーで装飾。13日から試合のルールや観戦前後のモデルルートなどを紹介する「神奈川・横浜まるわかりガイド」を発行する。林文子市長は11日の記者会見で「横浜を知っていただく様々な仕掛けを用意したい」と述べた。

公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会によると、海外からの来日客は40万人に上る見通しだ。ただ、観光庁の調査によると19年1~3月期の訪日外国人の神奈川県訪問率は6.3%と、東京都(43.3%)などに比べ低迷。20年の東京五輪・パラリンピックも視野に、横浜市の中心部などに観戦客を誘客する観光施策が重要となりそうだ。

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