オトモ、外国人の住民登録手続きをガイドがサポート
訪日客向けサービスのスタートアップのotomo(オトモ、東京・文京)は12日、外国人の社員が日本で暮らし始める際に同社のガイドが手続きを手助けするサービスを始めたと発表した。

自治体での住民登録や銀行口座の開設で、登録ガイドが同行して記入用紙の項目を翻訳したうえで説明する。外国人材を転勤で受け入れることになった外資系企業の日本法人や、外国人材を海外で採用した国内の企業からの需要を見込んでいる。今後1年間で50社と契約し、1000件の受注を目指す。
料金は住民登録と口座開設で7万円(税抜き)。オプションで携帯電話の契約サポートも1万5000円で受けられる。留学生向けのサポート事業も同時に始め、料金は就業者の半額とする。
サービスの提供エリアは基本的に首都圏、東海、近畿などの15都道府県。英語や中国語、韓国語を中心に依頼者の言語に対応する。
外国人が日本で生活を始めるため手続きをしようとしても窓口で外国語が通じないケースは少なくない。それに備えて外国人材を雇う日本企業は外国語を話せる社員を付き添わせることが多いが、通常の業務と重なって企業や社員の負担になっている。
オトモは訪日外国人(インバウンド)向けに少人数制のプライベートツアーを実施し、現在は600人以上のガイドが登録している。来日した企業の経営幹部などをもてなすためのプライベートツアーを始めるなど、法人向けのサービスにも乗り出している。
(斎宮孝太郎)