見た目でも温泉気分 ブドウの泡ぷりん(石川県加賀市)
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2019/9/13 6:00
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石川県の温泉地として知られる加賀市。加賀温泉駅前で今年6月に開業したプリン専門店「かがの湯ぷりん」のブドウ味の泡ぷりんは、見た目で温泉気分を味わえる。プリンの上に巨峰入りのジュレをのせて、ブドウジュースの泡で覆った。まるでプリンが泡風呂に入っているようだ。

泡が消えるまでのわずか5分間が賞味期限だ(石川県加賀市)

泡が消えるまでのわずか5分間が賞味期限だ(石川県加賀市)

「泡が消えてしまうので賞味期限は5分です」。かがの湯ぷりんがこんなうたい文句でPRする「泡泡泡ぶどうぷりん」(税別550円)は1日5食限定。食べられるのは同市でブドウが収穫される9月中だけだ。

泡はブドウジュースと生クリーム、砂糖などを混ぜてガスを注入して作る。甘さと酸味のバランスがちょうどいい。ジュレの中にある大粒の種なし巨峰もみずみずしい。まろやかなプリンの味にほどよいさっぱり感が加わり、厳しい残暑の時期にぴったりだ。

食材にもこだわる。ブドウは市内の農園で採れた加賀ブドウを使う。ブドウの泡ぷりん以外にも加賀棒茶やイチゴ、カボチャなどを使った9種類のプリンを提供。卵や牛乳含めほぼ全ての食材を加賀市内で調達する。9月からはプリンに使う卵の黄身の量を増やし、濃厚さを増した。

店長の鴨出円さんは「地元の食材を使うことで地域の生産者と加賀を盛り上げたい」と語る。鴨出さんはもともと和食店を夫婦で運営していた。円さんの夫の学さんは加賀ご当地グルメ推進協議会の会長で、加賀市が観光の目玉としてPR中の「加賀パフェ」の開発の旗振り役だ。

和食店で加賀パフェの上に地元の味平カボチャのプリンをのせて提供したところ大好評。「プリンだけでも売ってほしい」。こんな声が増えていった。夫婦で「温泉以外にも加賀市の魅力を体験できる場所を増やしたい」との思いもあり、プリン店の出店を決めた。

開業時には50人以上の行列ができ、1000個以上のプリンが売れる日もあった。今でも20個をまとめ買いする人や、地域のイベントへの配達を求める人もいる。地元で固定客はついてきた。観光客も少しずつ増えている。「地域に愛されるお店になり観光客にももっと来てほしい」。泡ぷりんでその手応えはつかんだ。

(毛芝雄己)

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