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しまむらが一転減益 3~8月、夏物不振で営業益1割減

企業決算
2019/9/12 23:00
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衣料品大手、しまむらの2019年3~8月期の連結業績は、営業利益が前年同期比1割減の130億円程度になったようだ。29%増益の予想から一転して3年連続の減益となる。気温が上がらない日が多く、夏物を中心に婦人服が振るわなかった。ただ、値引き販売の抑制で客単価は回復傾向にあり、下期に向けて採算重視の経営を一段と進める。

8月になって販売が復調、既存店売上高がプラスになった(都内の店舗)

8月になって販売が復調、既存店売上高がプラスになった(都内の店舗)

営業収入を含めた売上高は4%減の2650億円程度だったとみられる。売り上げの8割弱を占める「ファッションセンターしまむら」は、3~8月の既存店売上高が前年同期より6%減った。新店を含む全店ベースでも5%の減収だ。子供服やカジュアル衣料など他の業態でも既存店売上高はマイナスだった。

「しまむら」の客数は6%減少した。「しまらー」と呼ばれる女性得意客の来店頻度が鈍っている。プライベートブランド(PB)商品でヒットがなかなか出ず消費者からみたブランドの特徴が見えにくくなっている。

インターネット通販との競合も激化する。しまむらは自社で通販サイトを始める計画だが、本格的に運用するのは来期以降になる見通しだ。

今年は長梅雨となり6月から7月にかけて気温の上がらない日が多かった。婦人服のほか、肌着や寝具といった夏物商品の販売が総じて低調だった。8月は一転して暑い日が増え、夏物の販売が復調した。

しまむらはかつて在庫を抱えすぎ、値引き販売を余儀なくされるケースが多かった。値引きは利益率の悪化に直結する。特定の商品に注力すると過剰在庫のリスクが高まるため、今期は販促を強化するPB商品の種類を増やし、在庫増加を抑制する方針に転換した。

その効果は客単価に表れている。3~5月に比べて6~8月は客単価が上昇した。8月は猛暑効果もあり、既存店売上高が16カ月ぶりに前年同月を上回った。3~8月の6カ月で見ても粗利益率は前年同期の32%を上回ったとみられる。

従業員の労働時間短縮で人件費が減少した。テレビCMやチラシなど広告宣伝費は前年並みだったが、販管費の圧縮も進めている。

株価は8月上旬に付けた年初来安値(7020円)を底に持ち直し、12日終値は8390円だ。客単価の上昇が好感されているようだ。

3~8月期の決算発表は9月30日を予定する。20年2月期通期では、営業収入を含む売上高は前期比3%増の5640億円、純利益は47%増の234億円を見込む。上半期の業績が計画に届かなかったため、通期予想を下方修正する可能性がある。

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