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初の財界人「大河」、吉沢亮が渋沢栄一の青春演じる

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」は、このシリーズとしては初めて財界人を主人公にしたものとなった。主役の渋沢栄一に決まった吉沢亮は「まだ勉強を始めたばかりだが、利益の前にまず道徳とか、公益を考えた上での私利だ、など素晴らしい言葉をたくさん残している方」と、生涯で500社もの企業にかかわった「日本資本主義の父」の印象を話す。連続テレビ小説「なつぞら」での早世の画家役が記憶に新しい。

脚本は4年前に連続テレビ小説「あさが来た」をヒットさせた大森美香。女性実業家を描いた同作にも渋沢は登場している。その台本を書く際、波瀾(はらん)万丈の人生を知ったという。農家に生まれ、倒幕派、幕臣、新政府の役人と立場を変え、やがて民間の企業人となった。「渋沢さんほどいろいろな立場から幕末を見た方はいない」と大森。その視点から、新しい幕末ドラマを生み出すつもりだ。

大森とNHKの菓子浩・制作統括らは1年半前から大河ドラマの題材を検討しており、当初から渋沢も候補の一人だった。そのうち渋沢が24年からの新しい1万円札の"顔"に選ばれ、決定の後押しになったという。

多くの業績を積んだ後の白髪の写真が一般に流布している渋沢。それでも、この役には今年25歳と若い吉沢が選ばれた。「渋沢の人生はチャレンジの連続で『生涯青春』ともいえる。その若々しさを描きたい。吉沢さんはドラマだけでなく映画『キングダム』『リバーズ・エッジ』や舞台も見て、硬軟両方の演技ができる方と思った」と菓子・制作統括は話す。企業人となるまでの、青春期を厚めに描く予定だという。「後半がずっと(老け顔の)特殊メークというドラマにはしないと思う」(菓子・制作統括)

(瀬崎久見子)

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