2019年9月16日(月)

米投資家ピケンズ氏死去 80年代に小糸製作所株買い占め

環境エネ・素材
北米
2019/9/12 4:54
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【ニューヨーク=伴百江】米著名投資家ブーン・ピケンズ氏が11日、米テキサス州の自宅で死去した。91歳だった。同氏の関係者が明らかにした。

ブーン・ピケンズ氏(2018年撮影)=AP

石油掘削・販売をするエネルギー会社の創業で巨額の富を築いた同氏は、1960年代から企業の敵対買収で名を馳せ、米国で物言う株主の先駆けとなった。日本では80年代終わりにトヨタ系自動車部品メーカーの小糸製作所の株式取得を通じ、株主の権利重視を主張して一躍有名となった。

89年から91年にかけて、小糸製作所の筆頭株主として、自ら推薦する取締役の選任などを提案し経営介入を試みた。しかし、保有株式の影響力をもとに、その発行会社や関係者に高値での引き取りを要求する「グリーンメイラー」的な活動が批判の対象となった。日本の「ケイレツ」や株式持ち合いを批判するなど、株主利益の重視を主張したが、当時の日本ではまだそうした概念は受け入れられず、乗っ取り屋としての"悪名"が先行した。

創業したエネルギー会社メサ・ペトロリアムでは、取引の対象を石油から天然ガスに広げ、さらに晩年は風力発電など再生エネルギーの投資に注力した。

米国の移民政策に関連して、異なる人種・宗教への理解が深まるまで受け入れるべきではないと主張するなど急進的な政治的発言でも話題を集めた。政治信条が似ていることもあり、2016年の大統領選ではトランプ氏を支持、「政治家ばかりが大統領になる状況に飽きた。異質の人材を試そう」と期待を表明した。

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