カナダ総選挙、10月21日投開票へ 与野党が拮抗

2019/9/12 2:04
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【ニューヨーク=高橋そら】カナダのトルドー首相は11日、議会下院を解散し、10月に総選挙を実施すると宣言した。2月に発覚した政治スキャンダルの影響でトルドー氏率いる与党・自由党は支持率が低下。野党・保守党と拮抗している。トルドー氏は経済成長や雇用、貿易協定の進展などの成果を訴え単独過半数をめざす。

トルドー首相率いる与党・民主党と野党・保守党の支持率は拮抗している(10日、オタワ)=AP

総選挙は10月21日に投開票を実施する。カナダでは2007年に成立した選挙法により、下院総選挙は4年ごとの法定投票日(10月の第3月曜日)に行われるが、慣例として首相が議会を解散して選挙期間に入る。トルドー氏はオタワで記者会見し、「カナダが前に進むか、過去の失敗に戻るかを決める重要な選択だ」と述べた。

自由党はプラスチックの使い捨て製品の禁止や炭素税導入といった環境保護対策を打ち出す。11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP11)や北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の締結など経済面での成果もアピールする。

保守党は経済発展を妨げるとして炭素税に反対している。カナダ大手建設会社の刑事訴訟を巡って、トルドー氏が司法介入に関与したとして政権への批判を強めている。

与野党の支持率は拮抗している。調査会社イプソスによると、8月半ばの政党支持率は自由党が33%に対し保守党が35%だった。7月の前回調査と比べると自由党は2ポイント上昇し、保守党は2ポイント低下した。

外交面でも課題が残る。2018年12月にバンクバーで逮捕した中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)の米国への引き渡しを巡って中国との関係が悪化。中国当局は孟氏の逮捕後にカナダ人の元外交官ら2人を国家安全を害した罪で拘束しており、緊張関係が続いている。

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