2019年9月16日(月)

スイス金融当局、リブラは決済システムの認可が必要

ヨーロッパ
2019/9/11 21:43
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【ジュネーブ=細川倫太郎】スイス金融当局は11日、米フェイスブックが発行をめざすデジタル通貨「リブラ」について、決済システムの認可が必要との声明を発表した。マネーロンダリング(資金洗浄)への悪用を防ぐなど関連法を順守するよう求めている。テロ資金や法定通貨への影響が懸念されるなか、スイス金融当局としての指針を示した。

FINMAはマネーロンダリング(資金洗浄)への悪用を防ぐなど関連法を順守するように求めている=ロイター

リブラの発行や流通を管理する団体「リブラ協会」はスイス・ジュネーブに拠点を置く。同日、リブラ協会はスイス金融市場監督機構(FINMA)に決済システムの許可申請をしたと発表した。高い安全性の確保や規制について「FINMAと建設的な対話をしている」とした。

リブラはドルやユーロなど主要通貨との交換レートを一定に保つ「ステーブルコイン」に分類される。スイスではステーブルコインを規制する法制度はなく、リブラ協会がFINMAに対し、どのような基準を満たすべきか問い合わせをしていた。

FINMAはスイスの金融市場インフラ法に基づく決済システムの認可が必要だと指摘した。決済システムではサイバー攻撃への安全性を高めることや、資金洗浄を防ぐ法律を順守することなどを求めている。引当金のリスクについては消費者ではなく、リブラ協会が責任を負うべきだとも強調した。一方、税制やデータ保護についてはFINMAの権限外とした。

リブラを巡っては各国から懸念の声が相次いでいる。10日にはマンデルカー米財務次官(テロ・金融情報担当)がスイスの米国大使館で記者会見し、スイスに拠点があっても「資金洗浄やテロ資金の防止に向け米国の規制を満たす必要がある」とクギを刺した。スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁も「ステーブルコインが普及すれば、金融政策の効力がなくなる」と話している。

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