8月の中国新車販売7%減 14カ月連続マイナス

アジアBiz
2019/9/11 18:30
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【広州=川上尚志】中国汽車工業協会は11日、8月の新車販売台数が前年同月比6.9%減の196万台だったと発表した。14カ月連続で前年実績を割り込んだ。中国経済の減速や米中貿易戦争の長期化を受け、購買意欲の落ち込みが続いている。中国政府は消費刺激策を打ち出しているものの、需要の拡大につながるか不透明感もある。

中国民営最大手、浙江吉利控股集団の8月の新車販売は前年同期比約2割減った(広東省広州市の販売店)

全体の8割強を占める乗用車が7.7%減の165万台と低調だった。電気自動車(EV)を中心とする新エネルギー車も15.8%減の8万5千台で2カ月連続でマイナスとなった。中国政府が6月下旬からEVなどへの補助金を最大で約5割減らしたことが響いた。

メーカー別では中国民営最大手の浙江吉利控股集団の販売台数が約2割減り、5カ月連続のマイナスになった。欧米系でも独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)は中国合弁会社を通じた販売が苦戦した。

新車販売の低迷の背景には、景気の減速に加え、家計債務の増加などで自動車の購入に資金が回っていないことがある。乗用車の業界団体は「地方都市で不動産価格の上昇が続いており、自動車の購入意欲は相変わらず低い」と指摘する。

中国政府は8月下旬に発表した消費拡大策で、自動車の登録規制緩和を盛り込んだ。多くの大都市が渋滞対策などの狙いで実施しているナンバープレートの発給制限について、地方政府に緩和を求めることで、新車販売の底上げにつなげる。

1~8月の累計販売台数は11%減の1610万台となった。中国の新車販売台数は2018年に28年ぶりに前年実績を下回り、19年もマイナスになる見通しのなか、どこまで落ち込みに歯止めをかけられるかが今後の焦点になる。

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