2019年9月19日(木)

堺あおり運転死、二審も懲役16年 殺人罪の成立認める

2019/9/11 11:09 (2019/9/11 13:36更新)
保存
共有
印刷
その他

控訴審判決を受け、記者会見する高田拓海さんの遺族(11日、大阪市北区)

控訴審判決を受け、記者会見する高田拓海さんの遺族(11日、大阪市北区)

堺市で2018年7月に車であおり運転をした後に追突し、バイクの男子大学生を死亡させたとして、殺人罪に問われた中村精寛被告(41)の控訴審判決が11日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は殺人罪の成立を認め、懲役16年とした一審判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。あおり運転に厳しい姿勢を示した司法判断といえ、後を絶たない危険行為にも警鐘を鳴らす可能性がある。

あおり運転に対する厳罰化を求める社会の流れの中、一審に続き、あおり運転では異例となる殺人罪の成否が主な争点となった。

判決理由で樋口裁判長は、19年1月の一審・大阪地裁堺支部の裁判員裁判の判決を、ほぼ踏襲。中村被告の車のドライブレコーダー映像などを基に、ハイビームを照射し続け、立て続けに何度もクラクションを鳴らすなどした行為について「怒りによる威嚇だった」と指摘。「衝突の危険性が高まっているのを認識しており、衝突は想定内の出来事だった」とし、一審に続き、被告の殺意を認定した。

弁護側は一審判決を不服として控訴した。7月の大阪高裁で開かれた控訴審の初公判で、改めて殺意を否定。衝突はブレーキ操作を誤った過失による自動車運転処罰法違反(過失致死)罪にとどまるなどと主張した。

一審判決によると、中村被告は18年7月2日夜、堺市南区の府道でバイクに追い抜かれて立腹し、時速96~97キロで追突。大学4年の高田拓海さん(当時22)に頭蓋骨骨折などのけがを負わせて殺害した。

大阪高裁では懲役16年とした一審・大阪地裁堺支部の裁判員裁判判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した

大阪高裁では懲役16年とした一審・大阪地裁堺支部の裁判員裁判判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。