JPモルガンCEO「米ゼロ金利リスクに備え」

2019/9/11 7:33
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【ニューヨーク=宮本岳則】米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は10日開かれた投資家向け会合で「米国がゼロ金利になるリスクに備えている」と明らかにした。世界的な金利低下で貸し出しの利ざやが縮小しており、2019年12月期の金利収入見通しも引き下げた。銀行を取り巻く厳しい事業環境が改めて浮き彫りになった。

JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEO=AP

世界的な金融緩和の動きで、国債の利回りは急低下している。ダイモンCEOは「私は米国がゼロ金利になるとは思っていない」と述べた上で、企業としては「通常のリスク管理の一環で、どのようにゼロ金利に備えるべきか、考えている」と語った。経営への影響について「利益率を削られる事業があり、我々ができることは極めて少ない」と指摘した。

金利低下の悪影響はすでに出始めている。主力である商業銀行部門の収益は貸出金利と、調達コストにあたる預金金利との差(利ざや)に左右される。企業や個人に貸し出す際の金利に低下圧力がかかり、利ざやが縮小している。JPモルガンは19年12月期の純金利収入見通しについて、7月時点では575億ドル(約6兆円)前後としていたが、ダイモンCEOは10日、「(575億ドルを)やや下回りそうだ」と述べた。

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