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新型iPhone触ってみた カメラ進化、ゲームさくさく

【シリコンバレー=佐藤浩実】米アップルは10日、スマートフォン「iPhone」の新機種3種類を発表した。上位機種の「11Pro」と「11Pro Max」で背面に3つのカメラを付けたほか、標準機の「11」では2つのカメラを採用しつつ、価格を699ドルからと昨年発売した「XR」の価格(当時)より50ドル下げた。ゲームや動画視聴といったサービス開始に合わせて描画性能を高めたことも強調。新機種を早速触ってみた。

まずは画面サイズが5.8インチの「11Pro」(999ドル)と6.5インチの「11Pro Max」(1099ドル)。サイズと価格は2018年モデルの「XS」「XS Max」と同じだが、異なるのは背面だ。左上に正方形に近いコーナーが作られ、広角、超広角、ズームの3つのレンズが並ぶ。デザインへの評価は分かれそうだ。

カメラを開くと、画面に現れるのが0.5倍、1倍、2倍のマークだ。「1倍」では長机で新型機を試す報道陣のうち数人が写っていたが、0.5倍に切り替えると机全体が写りこみ、フレームに収まる人数が一気に増えた。逆に2倍にすると手もとのiPhoneがアップになる。近い距離から大人数の集合写真を撮るときなどに役立ちそうだと感じた。

アップルは3眼というハードと合わせ、ソフトによるカメラの操作性も改良した。担当者が「とくに要望が多かった」と言うのが、写真を撮影するモードでも画面のボタンを長押しすれば簡易的にビデオ撮影ができる機能。細かいことだが、写真とビデオのモードを切り替えなくて済むのは便利だと感じた。背景を白く飛ばしたモノクロ写真を撮る「ハイキーライト」といった撮影もできるようにした。

ハンズオン会場は明るく、フィル・シラー上級副社長らが強調した夜間や暗所での撮影については試せなかった。ただ夜間撮影はiPhoneがグーグルの「ピクセル」など他社製品に劣ると指摘されてきた。日常的に写真や動画を撮影するようになるなかで、同機能の強化は必須といえそうだ。

アップルは10日の発表会で、100以上のゲームが遊び放題になる「アップル・アーケード」(月4.99ドル)と、動画配信サービス「アップルTV+(プラス)」(同)を冒頭に紹介した。iPhoneでもこれらのサービスを使いやすくするため、CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)の性能を高めたと強調している。

そこで、「11Pro」ではバイクで走りながら星を集めるゲームを遊んでみた。試遊時間が限られていたので電力消費やバッテリーの発熱は体感できなかったが、動きはスムーズでストレスなくゲームを楽しめた。

アップルは「11Pro」で4時間、「11Pro Max」では5時間バッテリーの持ちを良くしたと説明する。実際にはどんなアプリを使うかによるが、スマホでゲームを遊ぶ際にネックとなる電池切れも多少は改善しそうだ。

画面サイズが6.1インチで「XR」の後継機にあたる「11」は、レンズを2つに増やしながら価格を699ドルに抑えたのが売り。薄紫や黄色など6色展開で、XRよりも薄めなので淡い色使いが好きな人に向きそうだ。2眼なので、2種類の画角を切り替えて撮影ができる。そのほか、写真モードでの簡易的なビデオ撮影など、ソフトで実現している機能は11でも利用可能だ。

スマホを使って日常的に写真や動画を撮るようになり、カメラはスマホを選ぶ大きな要素だ。一方で、今回の新機種には「カメラ以外は代わり映えがしない」との指摘もある。10日、アップルの株価は1.18%高で引けた。株式市場は20年9月期のiPhoneの販売台数(旧機種含む)を、前年をわずかに下回る1億8500万台と予想している。

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