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H2Bロケット打ち上げ中止 発射台付近で火災

再打ち上げ「1~2日では難しい」

(更新)
打ち上げが中止されたH2Bロケット(10日、種子島宇宙センター)

三菱重工業は11日、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げを予定していた基幹ロケット「H2B」8号機の打ち上げを中止すると発表した。午前6時33分に打ち上げを予定していたが、午前3時5分ごろにロケット下部の発射台付近で火災が発生したためだ。三菱重工は同日朝に記者会見し、「今の時点で1~2日で再打ち上げするのは難しい」との見通しを明らかにした。

三菱重工によると、午前3時5分ごろ、移動発射台のエンジンの噴射を外に逃がす開口部付近から火災が発生し、2時間近く燃えた。同部品は鋼鉄製で耐熱材に覆われていた。原因はわかっていないという。

H2Bはこれまで天候不順による延期はあったが、過去全7回で打ち上げに成功してきた。H2Bとしては延期を除き、初の重大トラブルとなる。三菱重工の打上執行責任者の田村篤俊氏は「7号機でも部品の不具合などはあったが、知っている限りこうした事例はない。重大な責任を感じている」と述べた。

今後は三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が原因を調査する。究明には時間がかかる可能性がある。

今回の打ち上げは2018年11月に「宇宙活動法」が施行され、許認可制で民主導でロケットを打ち上げる枠組みができてからの初のH2B打ち上げだった。執行責任は三菱重工に移管されていた。

H2BはH2Aの約2倍の約8トンの衛星打ち上げ能力を誇る日本最大のロケット。国際宇宙ステーション(ISS)へ食料や実験装置などの物資を運ぶため、JAXAの無人補給機「こうのとり」8号機を載せていた。ISSの食料などの物資については、JAXAの担当者は「十分な備蓄があるので当面は問題ない」と説明している。

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