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イタリア新連立政権、議会が信任

コンテ首相率いる新政権は早速、2020年予算案の策定に取り組む(10日、ローマ)=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアの議会上院(定数315、終身議員を除く)は10日、コンテ首相が率いる新政権に対する信任投票を行い、可決した。前日の下院での投票に続いて信任されたことで左派「五つ星運動」と中道左派「民主党」による連立政権が正式に始動した。早速、2020年の予算案の策定などの課題が待ち受ける。

伊ANSA通信によると、賛成169票、反対は133票だった。コンテ首相は「議会は政府への信頼を表明した。改革に向けた新たなスタートで、イタリア人に利益をもたらすのが我々の目標だ」と語った。

イタリアは10月に欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会に予算案を提出する必要がある。新政府は20年に予定される付加価値税(消費税に相当)引き上げを回避する方針で、代替財源の確保などが課題となる。EUとイタリアは財政運営を巡って衝突してきただけに、EUとの協調を重視する新政権が作る予算案への注目度は高い。

イタリアでは8月に連立与党の一角だった極右「同盟」が連立相手だった五つ星との対立を理由に突然、内閣不信任案を出した。その後、コンテ首相は辞意を表明した。ただ、議会の解散権を持つマッタレッラ大統領は解散総選挙には消極的だった。18年3月の総選挙で野党に転落した民主党は政権奪取のチャンスとみて、議会第1党の五つ星に急接近し、連立交渉で合意。大統領がコンテ首相を再任していた。

新政権が議会での信任を得たことで、イタリアの政局危機はひとまず収束した。ただ、五つ星と民主党は長年、互いを批判し合ってきただけに、不安定な政権運営を予測する声も多い。

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