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バスケ日本、世界の壁痛感 Bリーグ勢に危機感

Tokyo2020
2019/9/10 20:15
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中国で開催中のバスケットボール男子のワールドカップ(W杯)で日本は9日の順位決定リーグ最終戦でモンテネグロに敗れて5戦全敗となり、32チーム中31位で大会を去った。格上相手に攻守で差を痛感する場面が多く、試合の中で主導権を握る場面はほぼ作れなかった。来夏の東京五輪やその先へ、日常を世界のスタンダードに近づける取り組みを重ねるしかない。

トルコ戦で厳しいマークを受ける八村(右)。大会を通じて日本は主導権をにぎる場面がほとんど作れなかった=共同

トルコ戦で厳しいマークを受ける八村(右)。大会を通じて日本は主導権をにぎる場面がほとんど作れなかった=共同

日本にとって13年ぶりの世界大会。チームの大半を占めたBリーガーにはコートに立って初めて分かることだらけだった。ファウルすれすれの体のぶつけ方にシュートを防ぐための距離感、ギアチェンジのスピード……。世界1位の米国はもちろん、真剣に勝ちに行ったチェコやモンテネグロといった欧州中堅国でさえレベルの差は明らかだった。

「こてんぱんにやられた」と田中(A東京)。米プロNBAドラフト1巡目指名のエース八村(ウィザーズ)や渡辺(グリズリーズ)、ファジーカス(川崎)の「ビッグ3」の個人技は一定程度通用したものの、3人や周囲が連動した攻撃は少なかった。その八村と精神的支柱の篠山(川崎)の離脱後は、心身ともに削られ続けた選手たちの積極性が失われていった。

課題のリバウンドは全試合で相手を下回り、世界的な潮流である3点シュートでも、日本が1試合平均で放った18.8本は全体で下から3番目。成功率は3割を切った。ミスが続いた安藤周(名古屋D)は「目の前に2メートル超えの選手がいるのはやっぱり世界だなと。普段は打てる感覚なのに迷った」と漏らした。

「欧州やNBAでずっと競争している選手たちと戦うのは厳しかった。全てに成長の余地がある」とラマス・ヘッドコーチ。わずか12チームで競う五輪はさらに厳しい戦いが予想されるが、日本代表経験の長かった佐古アシスタントコーチは前向きな要素も付け加える。「今までの日本は単発でW杯などに出ても続かなかった。続けることで結果は必ず出る。今回の屈辱はその序章」

日本協会は五輪に合わせ、強豪国との親善試合や遠征を検討中。地の利を最大限に生かすつもりだ。NBAでもまれてさらに強くなるであろう八村や渡辺は20代前半。その下の世代にも有望な若手が複数いる。

2006年W杯に出場している竹内譲(A東京)はモンテネグロ戦後、Bリーガー全員を代弁するかのように強調した。「(八村ら)3人に依存しすぎた。Bリーグ勢が彼らに追い付かないと。本当に危機感は強い」

世界最大の競技人口を誇るバスケットボール。これまで指をくわえて見るしかなかった世界の舞台に、日本はようやく一歩を踏み出した。その先へ歩を進め、この5連敗が分岐点だったと言える日が来るのか。Bリーグのレベルアップや育成、発掘といった強化のサイクルをこれまで以上に速く回していくしかない。

(鱸正人)

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