賞味期限近くても「値引きあれば購入」9割 楽天系調査
楽天子会社でマーケティング事業を手掛ける楽天インサイト(東京・世田谷)がまとめたフードロス(食品廃棄)への意識調査によると、賞味期限が近い商品でも値引きがあれば買うという人が約9割にのぼった。理由を複数回答で聞くと「お得だから」と答えた人が約8割と最多になった。値引きが賞味期限が近い食品の購入への後押しとなりそうだ。

調査は7月17~18日の2日間にインターネットで実施した。全国の20~60代が対象で有効回答数は1000人。
賞味期限が近い値引き商品の購入について「とても買いたいと思う」(約39%)「わりと買いたいと思う」(約48%)を合わせて約87%が意欲的だった。理由のなかで最多は価格となったが「フードロス削減につながるから」との答えも約44%となり、フードロス問題への関心の高さをうかがわせた。
賞味期限、消費期限切れを理由に捨てることが多い食品(複数回答)に関しては「野菜・果物」が最も多く約29%、「牛乳・乳製品」が約21%と続いた。期限切れで食品を捨てることはないと答えた人は約35%だった。
食品を残すことに対して「抵抗感がある」と答えた人は約56%、「少し抵抗がある」人は約38%だった。フードロスを問題視しているかどうかについては「問題視している」「少し問題視している」を合わせて約9割にのぼった。