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「たばこのない五輪」街にも 自治体、喫煙対策に苦心

Tokyo2020
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2019/9/11 18:00
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■禁煙の流れ、IOCが先導

国際オリンピック委員会(IOC)は1988年のカルガリー冬季大会にあわせ、五輪における禁煙の原則を方針として掲げた。競技会場は屋外の指定エリアをのぞいて禁煙に。開催する国や都市は会場外でも対策を強化するようになり、五輪は紫煙が漂う場を狭める役割を担ってきた。

IOCはカルガリー大会以降も対策に力を入れた。2010年には世界保健機関(WHO)と「たばこのない五輪」を目指す合意文書に調印。「生活習慣病のリスクを減らすための活動と政策を推進するために協力する」とした。

開催する国や都市は会場だけでなく、飲食店などを含む屋内施設での喫煙を禁じるようになった。12年ロンドン大会の英国、14年ソチ大会のロシアでは、屋内施設を全面禁煙とする法律が施行されている。

世界最大のたばこ消費国、中国でも北京市が08年大会前に禁煙規定を強化した。医療施設や駅など公共の場所では喫煙を禁じていたが、スポーツ施設やジムなどを追加。15年には冬季五輪の誘致に向け、職場など屋内での喫煙を全面的に禁じる世界的にも厳しい条例を同市が施行している。

2018年の平昌冬季五輪でも、飲食店内は原則禁煙になった(江陵市)

2018年の平昌冬季五輪でも、飲食店内は原則禁煙になった(江陵市)

会場では16年のリオ大会まで「屋内は禁煙、屋外に喫煙所設置」のパターンが続いたが、IOCは17年に敷地内での禁煙を指示した。18年平昌大会ではこれに沿って「会場内は完全禁煙」の方針で開かれた。

東京大会も会場は同様の対応になる。大会組織委員会によると、平昌ではボランティアや大会関係者のために喫煙スペースが設けられた会場もあったが、東京大会では設けない。組織委幹部は「どんな立場であっても会場内では喫煙できない。係員にも監視してもらい、『煙ゼロ』にする」と強調する。

1964年の東京大会では、会場で喫煙しながら応援する観客は多かった。開催を記念したたばこが販売され、機運醸成に一役買った。当時は8割にのぼった男性の喫煙率は今や3割を切る。たばこ一つとっても様変わりした大会になる。

■たばこの警告表示、拡大
 東京五輪が開かれる2020年、たばこの警告表示も変わる。現在は「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます」といった表示はケースの面積の30%以上。財務省は表示ルールを改め、同年4月には同50%以上に広げる。
 すでに民間では、喫煙スペース撤去や店内の全面禁煙などの動きが広がっている。セブン―イレブン・ジャパンは都内で灰皿を店頭に置くコンビニエンスストア加盟店約1000店に撤去を要請した。「来店者からなくしてほしいという声が多かった」(同社)といい、健康への配慮を優先することにした。
 「ガスト」など約3200店を運営する外食大手のすかいらーくホールディングスは、9月から全店で敷地内を全面禁煙にした。サイゼリヤも全約1000店の全席を禁煙にしている。

(筒井恒)

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