メキシコ政府、20年度予算案提出 財政黒字目指す

2019/9/10 4:38
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【メキシコシティ=丸山修一】メキシコ政府は9日までに2020年度の予算案を連邦議会に提出した。19年度比で1.5~2.5%の経済成長を前提に、歳入が今年度予算より0.4%増えると見込み、歳出を同0.8%増やす。基礎的財政収支(プライマリーバランス)は国内総生産(GDP)比で0.7%の黒字を目指すとしている。11月15日までの可決を目指す。

メキシコのエレラ財務公債相=ロイター

エレラ財務公債相は予算案について9日の会見で(1)社会福祉の拡充(2)治安改善(3)国営石油会社ペメックスの支援――を大きな目標に掲げた。税収確保に向けて徴税方法を改善させていくとし、今年度に引き続き増税はしないと約束した。税収の柱の一つであるペメックスによる原油生産についても、「落ち込みはすでに止まっており、計画通り増産が見込める」とした。

米ゴールドマン・サックスのアルベルト・ラモス氏(中南米担当)は、経済成長率が政府予想よりも下振れする可能性などから「メキシコ政府は税収増に楽観的過ぎる」と指摘した。

ロペスオブラドール政権になってから、メキシコシティ新空港の建設中止などによる混乱で民間投資は落ち込み、雇用や消費にも影を落としている。民間投資の回復が見通せない中で財政規律を維持しながら、景気刺激を含めた必要な施策をどう実行していくか政権のかじ取りが試されそうだ。

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