/

米物言う株主エリオット、AT&Tに戦略見直し要求

(更新)

【ニューヨーク=宮本岳則】米アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントは9日、米通信大手AT&Tに経営戦略の見直しを求める手紙を送ったと発表した。メディア大手タイムワーナーの買収など過去のM&A(合併・買収)が株主価値の向上につながっていないと主張。AT&Tがライバルに先駆けて進める「メディアと通信の融合」戦略に揺さぶりをかけた。

エリオットは380億ドル(約4兆円)を運用するヘッジファンドで、企業に改革を要求するアクティビスト戦略では、欧米や日本を含むアジアの企業に幅広く投資している。AT&Tへの投資額は32億ドルで、1社あたりの投資額としては過去最大規模という。9日の米国株式市場ではAT&T株が一時、前週末比5%高まで上昇し、2018年2月以来、約1年7カ月ぶり高値をつけた。

エリオットは手紙の中でAT&Tの買収戦略に懸念を表明した。15年に買収した衛星放送ディレクTVは加入者が減少している。18年6月に854億ドルで買収し、このほど統合作業が完了したタイムワーナーについては「なぜAT&Tにとって必要だったのか、明確な戦略的根拠が説明されてない」と批判。具体的な売却要求はないが、株価はライバルに見劣りすると指摘した上で全事業の見直しを進めるよう求めた。

AT&Tは同日、声明を発表し、エリオットが手紙で提案した施策について「多くは今日すでに実施しているものだ」と反論した。その上で通信ネットワークから放送、娯楽まで幅広く抱える事業構造が価値創造につながると述べ、部門売却や切り離しに否定的な見解を示した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン