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「EUと融和」 イタリアのコンテ首相が所信表明

【ウィーン=細川倫太郎】再任されたイタリアのコンテ首相は9日、議会下院で所信表明演説に臨み、「欧州連合(EU)と融和的関係を築く」と言明した。EUと対立を繰り返した前政権の姿勢から転換し、対話や協調を重視する方針を打ち出した。左派「五つ星運動」と中道左派「民主党」による新たな連立政権は10日までに上下両院で信任を受け、始動する。

9日、イタリア下院で所信表明演説に臨むコンテ首相=ロイター

コンテ氏は演説で「EU(のルール)の枠内でイタリア人の利益を追求する」と述べたが、財政規律や移民受け入れについては引き続き改革を求める姿勢も示した。

財政赤字を国内総生産(GDP)比で「3%以下」にするように加盟国に求めるEUの財政ルールについては「成長に向け改善する必要がある」と指摘した。最低賃金の導入など分配型の政策も掲げており、実現するには一定の歳出拡大が必要になる可能性を念頭に置いた発言とみられる。

五つ星運動と極右「同盟」の連立でポピュリズム(大衆迎合主義)と呼ばれた前政権は、大型減税など歳出拡大を前面に打ち出した予算を策定した。EUの執行機関である欧州委員会に修正を求められた。同盟のサルビーニ党首は「EUのルールを破ってでも政策を実行する」と述べ、対決姿勢を強めたこともある。

イタリアでは2018年6月に五つ星と同盟による連立政権が発足したが、主要政策で意見が合わず最近になって崩壊した。同盟は早期の議会解散・総選挙を求めたが、五つ星と親EU派の民主党が連立協議で合意し、左派同士による新たな連立政権が発足した。

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