中西経団連会長、「苦労したが治療は順調」 病状語る

2019/9/9 16:15
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経団連の中西宏明会長は9日、リンパ腫の治療のため入院してから3カ月半ぶりに記者会見に臨んだ。会見に先立ち、記者団に自身の病状などを説明した。一問一答は以下の通り。

――体調について詳しく教えてほしい。

「治療中だが、体の中に腫れはなくなった。最も深刻なのは、1カ月強もベッドで寝ていたので、筋肉がかなり落ちてしまったことだ。起きれるようになっても、最初は真っすぐ歩けなかった。7月の初めごろから外に出て、体力の回復を図っている」

――リンパ腫であることを6月5日に公表しました。

「中国や米国に出張していたこともあるが、4月半ばから急に疲れやすくなった。これはダメかなと思い血液検査をしたら病状が分かった。さらにコンピューター断層撮影装置(CT)の画像を撮ったら、ひどい状況とのことだった。自分では全く予期せず、すごく急なこと。立て続けに生体検査などがあり、病院に入った直後は大変だった」

――病名を公表することに抵抗感はありませんでしたか。

「少なくとも3~4カ月、下手をすると半年かかりそうだということだった。日立製作所のボードメンバーや政府の経済財政諮問会議の民間議員、経団連の会長の職はやれないのではないかと思い、周囲に話した」

「なので病名ははっきり言って、オープンにやろうということにした。これからも何か起これば、率直にお話をさせていただく」

――当面は治療を続けながらの復帰となります。

「ちょっと苦労したが、治療は極めて順調だ。これからもう一回投薬する。ステロイド投入で、何日か後にチェックをする。最終確認は年末にかけてだろう。来春までは、よく症状を確認しながらということになる」

「体力の回復が思った以上に大変だ。普通の生活をするのが一番大事だ。最初は10分ほど歩くと息が切れた。なんでこうなってしまうのかというくらいだ。体力の回復にはだいたい、入院期間の3倍はかかるそうだが、3倍は待っていられない」

「まだまだ皆さんの活動に貢献できないところもあるかもしれないが、体調はいいので、口は出す。これまで動かせなかった委員会もあるので、いま待ち構えているという状況だ。するべきことは多くある」

――再始動にあたり取り組むテーマは。

「社会保障の一体改革、(先端技術で課題を解決する社会)ソサエティー5.0の実現とデジタル革新、電力(システムの再構築)の3つが大きな課題だ」

「このうちソサエティー5.0の実現が最も大きい。夢のある姿を描いて前向きに日本経済を引っ張ろうという意図があり、ここまではうまくいってきた」

「デジタル技術による革新を実現するには、経済の実態を変えていかなければならない。従来型の産業のリーダーが多い経団連としては、なかなかやりにくい部分はある」

「ただ(経団連の)皆さんと話していると、日本経済はデジタルによる革新を進めていかなればダメだという意識は共有できている。電力改革の話も早く展開していきたい」

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