2019年9月22日(日)

漫画村収集役初公判、1人起訴内容否認 1人は認める

九州・沖縄
2019/9/9 10:29 (2019/9/9 12:25更新)
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違法コピーした漫画などを掲載する海賊版サイト「漫画村」に画像を違法に公開したとして、著作権法違反の罪で起訴された藤崎孝太被告(26)と伊藤志穂被告(24)の初公判が9日、福岡地裁(足立勉裁判長)で開かれた。罪状認否で藤崎被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。伊藤被告は「共謀していない」などとして否認した。

起訴状などによると、2人は2017年5月ごろ、運営を主導したとされる星野路実容疑者(27)や、指示役とされる安達亘被告(37)と共謀、漫画「ワンピース」などの画像ファイルをインターネットを通じて入手し、漫画村のサーバーに保存し誰でも閲覧できる状態にして、漫画家の著作権や出版社の出版権を侵害したとされる。

検察側は冒頭陳述で「漫画村は星野容疑者が運営し、安達被告がそれに次ぐ立場だった」と説明。藤崎被告は16年末に安達被告から漫画村での更新作業を「仕事」として紹介され、17年2月ごろに画像収集作業に加わるよう依頼されたとした。

検察側主張によると、当時同居していた藤崎、伊藤両被告は、安達被告から手順を教わり、その後は指示を受けてネット上の別サイトから漫画の画像を入手。パソコンで編集してアップロードするといった更新作業に関わったという。

指揮系統について検察側は「当初は安達被告から指示を受けていたが、17年4月には星野容疑者から直接作業を請け負うようになった」と指摘。報酬は「藤崎被告が月に1度2人分を受け取り、生活費に使っていた」と主張した。

星野容疑者は今年7月、マニラ空港から香港へ向かおうとしていた際にフィリピン入国管理局に拘束され、日本への強制送還の手続きが進められている。福岡県警などは移送後、著作権法違反容疑で逮捕する方針。

漫画村は17年夏ごろから若者らの間で急速に普及。コンテンツ海外流通促進機構は、同サイトによる著作権侵害被害が約3千億円と推計している。政府は18年4月、漫画村など3つの海賊版サイトへの接続を遮断する「ブロッキング」が適当とする緊急対策を発表したが、サイトは直後に閉鎖された。

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