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サウジ、エネルギー相を解任 後任はアブドルアジズ王子

【ドバイ=岐部秀光】サウジアラビア国営放送は8日、ファリハ・エネルギー相が解任され、後任にサルマン国王の息子であるアブドルアジズ・ビン・サルマン王子が起用されると報じた。ファリハ氏は今月、国営石油会社サウジアラムコの会長職から解任されたばかり。石油テクノクラートが務めてきたエネルギー相のポストに王族が就くのは建国以来初めてだ。

アブドルアジズ王子は実力者ムハンマド皇太子の異母兄弟にあたる。2017年からエネルギー担当国務相を務め、石油部門における豊富な経験を持つ。

サウジの石油政策はムハンマド皇太子の意向が強く働いており、エネルギー相の交代によって政策が大きく変わる可能性は低い。サウジは石油輸出国機構(OPEC)盟主として、ロシアなど非OPECとの協調減産を主導してきた。

サウジは8月、エネルギー産業鉱物資源省をエネルギー省と産業鉱物資源省に分離した。これに伴いファリハ氏は産業政策の担当をはずれるとともにアラムコの会長からも解任されていた。アラムコ会長後任にはムハンマド皇太子の信頼が厚い政府系ファンド総裁のルマイヤン氏が起用された。

皇太子は自身が旗振り役である脱石油の経済改革の停滞に危機感を強めているもようだ。2018年10月にトルコで起きた著名記者殺害事件で皇太子が関与をうたがわれ、投資家や企業のサウジ離れが起きた。皇太子は今年10月にふたたび大規模な国際会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ」(通称・砂漠のダボス)を開き、改革の勢いを取り戻したい立場だ。

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