ロシアとウクライナ、拘束者35人ずつ交換

2019/9/7 22:25
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【モスクワ=小川知世】ロシアとウクライナは7日、収監していた相手国の国民をそれぞれ釈放し、拘束者を交換した。対象は35人ずつで、ロシアが2018年に拿捕(だほ)したウクライナ艦船の乗組員を含む。フランス、ドイツを加えたウクライナ東部紛争の和平に関する4カ国首脳協議が9月中にも再開するのをにらみ、緊張緩和に前向きな姿勢を示した。

ロシアに拘束されていたウクライナ人が帰国し、親族らとの再会を喜んだ(7日、キエフ郊外)=AP

両国のメディアが7日、拘束者を乗せた航空機がそれぞれの首都からほぼ同時に出発し、両国に到着する様子を伝えた。テロ活動の罪でロシアで禁錮20年の判決を受けたウクライナ人映画監督、オレグ・センツォフ氏も釈放された。欧米が判決はでっち上げだと釈放を訴えていた。ウクライナからは国家反逆容疑に問われたロシア通信の幹部らが釈放され、モスクワに到着した。

ロシアが拘束者の釈放に応じるのは異例だ。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの対話姿勢を示し、プーチン大統領との電話協議で釈放を働きかけてきた。ロシアは一定の歩み寄りを見せることで、将来的な対ロ制裁の緩和など欧米との関係改善につなげたい思惑もありそうだ。プーチン氏は5日、拘束者の交換が「(ウクライナとの)関係正常化に向けた一歩になる」と述べた。

ウクライナでは14年にロシアが南部クリミア半島を一方的に併合した。東部ではロシアが支援する親ロ派武装勢力との紛争が続き、独仏首脳を交えた4カ国による和平協議は16年以降、開かれていない。18年11月にはロシアが同半島近くでウクライナ艦船を銃撃し、領海侵犯を理由に乗組員24人を拘束していた。

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