台湾総統選、無党派での出馬に意欲 鴻海・郭氏

米中衝突
2019/9/7 17:28
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日本メディアと会見する鴻海の郭台銘・前董事長(7日、台北市内)

日本メディアと会見する鴻海の郭台銘・前董事長(7日、台北市内)

【台北=伊原健作】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)前董事長は7日、台北市内で日本メディアと会見し、2020年1月の台湾総統選に関し「出馬を準備している」と強い意欲を示した。7月に最大野党・国民党の公認候補者を選ぶ予備選で敗北したが、離党して無党派で出馬するとの観測が出ていた。

無党派の候補者の届け出期限は17日に迫り、出馬を近く表明する可能性がある。郭氏は「考えを最終的に整理している」と述べた。独立志向を持つ与党・民主進歩党(民進党)から再選を目指す蔡英文総統、対中融和路線の国民党の予備選で郭氏を破った韓国瑜・高雄市長に対抗する第三極を形成することになる。

郭氏は自身の中国経済への貢献を強調。習近平(シー・ジンピン)国家主席ら中国要人と「信頼関係がある」と述べ、対中関係を改善する意向を示した。対立を深める米中が台湾周辺での軍事活動を活発化させていると懸念を示し、「(中国との)パイプが一切ない蔡政権は危険だ」と批判した。

香港での「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議活動の激化を受けて台湾でも対中警戒感が強まるなか、中国との親密さは選挙戦で足かせにもなる。郭氏は「総統になれば大陸(中国)に屈服せず、必ず台湾を守る」「民主的で自由な生活を維持する必要がある」と訴えた。

対日関係については16年に買収したシャープを引き合いに出し、「(鴻海が)投資しなければつぶれていた」と日本への貢献を強調した。「総統選の候補者が3人なら、私が最も日本を熟知していることになる」として、蔡氏や韓氏よりも対日関係を緊密にできると訴えた。日台の産業連携を加速する考えも示し、「ビジネスパーソンこそが台湾を率いるべきだ」と主張した。

郭氏は1974年に鴻海を設立し、中国工場で米アップルのスマートフォンなどを大量生産する世界的な企業に成長させた。鴻海は工場など固定資産の約7割が中国にある。

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