ファーウェイとクアルコム、5Gで火花 欧州見本市

ファーウェイ
2019/9/6 22:50
保存
共有
印刷
その他

【ベルリン=志賀優一】中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は6日、次世代通信規格「5G」に対応したチップセットを発表した。高速通信と人工知能(AI)によるデータ分析などを組み合わせ、スマートフォンの機能強化やサービス拡充を狙う。米半導体大手のクアルコムも5G対応を加速させることを表明。5Gを巡る競争は激しさを増す。

華為技術(ファーウェイ)は5G対応のチップセットを発表した。(独ベルリン、6日)

米クアルコムも5G対応を加速する(独ベルリン、6日)

「モバイルのAIは5Gと組み合わさることで第2世代へと変わる」。ファーウェイのコンシューマービジネス部門のリチャード・ユー最高経営責任者(CEO)は、独ベルリンで開催している欧州最大の家電見本市「IFA」でこう語った。

発表したのは5Gのデータ通信や演算処理を担う「SoC(システム・オン・チップ)」で、動画や音楽のダウンロードを高速化する。これまでも4G向けのSoCと5G対応のモデムを組み合わせるケースはあったが、今回はそれらを一体化させたことが特徴だ。9月19日に発表が予定されている同社のスマホ「Mate30」に搭載される見通しだ。

ファーウェイのユー氏は、スマホ用アプリでAIが多く活用されていることを指摘。AIが高速通信や低遅延に特徴のある5Gが組み合わさることで、リアルタイムのサービスが展開できるとみている。

6日に講演した米クアルコムのクリスチャーノ・アモン社長も「5Gによりあらゆる機器がクラウドサービスや制限のないデータとつながることができる」と語り、同社のスマホ向けチップセット「スナップドラゴン」の複数のシリーズを5G対応させることを発表した。クアルコムの製品が韓国サムスン電子の「ギャラクシー」など幅広いスマホに搭載されていることを強みに、幅広いメーカーの製品に導入を進める考えだ。

アモン社長は「5Gはスマホで終わるものではない」と語った。5Gは車の自動運転や車内のエンターテインメントを充実させるためにも欠かせない。アモン社長は多くの大手自動車メーカーでクアルコムの製品が採用されていることも強調した。

両社とも米中貿易摩擦などについて言及はしなかった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]