佐渡汽船、強風の欠航に備え 三井住友海上の天候デリバティブ活用

2019/9/6 20:00
保存
共有
印刷
その他

佐渡汽船は、一定以上の風速を観測すると補償金が受け取れる「天候デリバティブ(金融派生商品)」の契約を三井住友海上火災保険と締結した。対象期間は9月中旬から10月中旬で、指定観測点の「最大風速」を指標対象とする。例年この時期は、台風の影響で高速船の就航数が減少してしまう。天候デリバティブの活用で、欠航による収益減少のリスクを軽減する。

天候デリバティブは、異常気象や天候不順に伴う損失を軽減するために、風速や積雪量などのデータを指標に金銭的な損失を補う金融商品だ。三井住友海上は県内で10件弱契約を締結しているが、その多くが積雪量を指標としている。「最大風速」が対象となるのは県内で初めて。

観測点は佐渡と新潟市内の2カ所で、どちらかで一定の風速を超えると補償の対象となる。期間終了後、該当日数分の補償金を三井住友海上が佐渡汽船に支払う。風速の値や、具体的な補償金額、佐渡汽船側の支払額は明かしていない。

佐渡汽船によると、9~10月は連休や紅葉シーズンで観光客が増える時期だが、台風による欠航も多いという。2018年の高速船の就航率は7~8月が97%だったのに対し、9~10月は85~89%だった。欠航で団体のキャンセルなどが増えると、収益の減少に影響する。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]