マレーシアのアシアタ、外資との合併交渉破談に

アジアBiz
2019/9/6 17:54
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【シンガポール=中野貴司】マレーシアの通信大手、アシアタ・グループは6日、ノルウェーの同業、テレノールのアジア事業との合併交渉が破談になったと発表した。合併によって東南・南アジア9カ国でシェアを大幅に高める狙いだったが、合併条件を巡って折り合いがつかなかった。

アシアタ・グループは合併交渉の破談によって戦略の練り直しを迫られる=ロイター

アシアタのジャマルディン・イブラヒム最高経営責任者(CEO)は6日、「携帯電話を中心とした通信会社からデジタル技術を中核とした会社に生まれ変わる戦略は変わらない」と強調した。ただ、次世代通信規格「5G」への対応などに多額の資金が必要になるなかで、破談は大きな痛手となる。

両社は5月、アシアタとテレノールのアジア事業の合併交渉に入ると発表していた。マレーシアやミャンマー、バングラデシュなど6カ国の市場シェアで首位となり、重複する人員や設備の合理化で収益を改善する計画だった。アシアタは破談の理由を「合併に伴う幾つかの複雑な項目」としか説明していないが、人員削減の規模や本社の所在地など多くの項目で溝が埋まらなかったもようだ。

アシアタの2019年4~6月期の最終損益は2億リンギ(約50億円)の黒字と前年同期の33億リンギの赤字から黒字転換した。ただ、利益水準は依然低く、電子決済など新事業が収益に貢献するのにも時間がかかっている。破談を踏まえ、不採算事業の売却など選択と集中を迫られる可能性がある。

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