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ムガベ前ジンバブエ大統領が死去 95歳

37年実権、「独立解放」から「独裁」の象徴に

【イスタンブール=木寺もも子】ジンバブエのロバート・ムガベ前大統領が死去した。95歳だった。ムナンガグワ大統領が6日、ツイッターで発表した。37年にわたって実権を握ったが、白人敵視政策や強権支配で国際的に孤立し、事実上の軍の蜂起で2017年に失脚した。アフリカの長期独裁政権の象徴的な指導者として知られた。

ムガベ氏は白人支配からの黒人解放闘争を主導し、1980年に英国からの独立を勝ち取った英雄だった。同年に首相、87年に大統領に就任し、経済成長や教育・医療の向上を実現すると、一時は「ジンバブエの奇跡」と呼ばれた。

その後は強権的な姿勢を強めた。2000年代には白人地主の土地の強制収用を進め、欧米から経済制裁を受けるなどして経済が混乱した。08年には一時5000億%という天文学的なハイパーインフレを招いた。制裁は今もジンバブエの経済を苦しめる。

野党を弾圧し、不正疑惑のつきまとう選挙に勝利を続けたが、17年には軍にも見放され、事実上のクーデターで辞任を迫られた。街中では喜びをあらわにする国民の姿がみられた。若年人口が急速に増えるアフリカで、長期独裁政権がもたなくなっている流れを印象づけた。

南アフリカの故マンデラ元大統領とは黒人解放運動の盟友だったが、白人との融和を重視し、1期5年で退いたマンデラ氏と「ジンバブエは私のもの」と言い放ったムガベ氏の明暗は分かれた。

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