SBIが島根銀に25億円、34%出資 資本提携を正式発表

2019/9/6 16:18 (2019/9/6 23:50更新)
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SBIホールディングス(HD)と島根銀行は6日、資本・業務提携すると発表した。SBIが島根銀に25億円を出資する。島根銀の増資分をSBIが引き受け、グループ全体の出資比率は34%となる見通し。SBIは全国の地方銀行と資本提携する「連合構想」を掲げている。今回はその第1弾で、地銀再編の呼び水となる可能性がある。

島根銀の第三者割当増資のうち、SBIHDが19億円(約21%)、SBI傘下のファンドが6億円(約13%)を引き受ける。取締役2人を島根銀に派遣するものの持ち分法適用会社にはしない。

島根銀は2019年7~9月期決算で計19億円の損失を計上する。20年3月期の連結最終損益は23億8000万円の赤字に転落する見込みだ。今回調達する資金は投資信託の運用損の穴埋めや、不採算店舗の再編費用などに充てる。

島根銀の鈴木良夫頭取は6日、松江市の本店で開いた記者会見で「(SBIの金融商品など)リソースやノウハウを地元の中小企業や個人向け融資などに活用したい」と強調した。さらに「前向きな損失処理で来期以降に(業績の)V字回復をめざす」とも述べた。

島根銀はSBIが得意とする金融とIT(情報技術)が融合したフィンテックのサービスや資産運用などでも支援を受ける。SBIは島根銀の顧客をネット証券サービスなどに誘導する狙いだ。

SBIの連合構想では同社やベンチャーキャピタル(VC)などが出資する持ち株会社のもとに地銀が集まる。少子高齢化や金利低下で地銀の業績は悪化に歯止めがかからないなか、再び成長軌道に乗せることを狙う。

北尾吉孝最高経営責任者(CEO)は3日、都内の講演で「第4のメガバンク構想を実現していく」と語った。島根銀への出資の成果が早期に出れば、参加する地銀は増えそうだ。北尾CEOは経営再建中のスルガ銀行の支援にも前向きな発言をしている。

6日の東京株式市場では、SBIによる出資が伝わった直後、島根銀行株が前日終値に比べて一時17%高まで急騰した。今回の件とは関係のない福島銀行株も23%高まで上昇するなど、市場では「次」を巡る思惑も浮上しているようだ。

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