ユニ・チャーム AIで異常検知、九州工場を公開

2019/9/6 18:04
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ユニ・チャームは6日、5月に稼働した九州工場(福岡県苅田町)を報道公開した。産業用ロボットなどで省人化を徹底した26年ぶりの国内工場で、人工知能(AI)の稼働データ診断による生産ラインの異常検知や故障予測を初めて導入した。今後、国内外の工場に広める計画だ。

自動立体倉庫などで生産、出荷工程をほぼ無人化した(福岡県苅田町のユニ・チャーム九州工場)

ユニ・チャームでは省人化を徹底したスマートファクトリーと位置づける(福岡県苅田町)

九州工場は敷地面積約13万平方メートルで、現在は3分の1程度を利用する。初期投資額は約120億円。乳幼児用紙おむつ「ムーニー」シリーズを中心に生産量の9割を主に中国へ輸出している。従業員は約50人で「同程度の工場に比べ半分以下に抑えていく」(辻泰之工場長)ため、グループ内で省人化技術を先行したスマートファクトリーと位置づけている。

省人化ではおむつ用の紙材料を加工組み立てする際、腕型ロボが重量物のロールを加工機にセット。生産ラインを経て無人搬送車(AGV)と自動の立体倉庫が出荷まで担う。工場内は品質検査や稼働チェックの人員ぐらいしか見当たらない。

加工装置や運搬工程にセンサーを張り巡らせ、稼働データを収集。現在はAI学習を進めている。稼働率の低下など異変を察知すれば、四国工場(香川県観音寺市)など他拠点からも遠隔操作で保守作業ができるように設計しているという。

24時間稼働で現在は工場全体の3割程度を使って生産しており、今後は大人用紙おむつや生理用品のライン増設も視野に2020年度以降のフル稼働を目指す。高原豪久社長は以前に「アジアの技術者らが交流する拠点も設けたい」としており、技術と人材育成の両面でモデル拠点とする方針だ。

6日は地域住民約70人を見学会に招き、認知症予防のウオーキング教室なども開催した。

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