中国アリババ、網易の越境EC事業買収 20億ドルで

アジアBiz
2019/9/6 14:48
保存
共有
印刷
その他

【上海=松田直樹】中国ネット通販最大手のアリババ集団は6日、ネット大手の網易(ネットイース)の越境EC(電子商取引)事業を買収すると発表した。買収額は20億ドル(約2100億円)。中国では海外の食料品などの人気が高く、越境EC市場の拡大が続く。ネット通販全体が高成長に陰りがみえるなか、アリババは成長分野を取り込み事業拡大につなげる。

網易コアラは中国の越境EC市場でトップシェアを持つ=ロイター

アリババが買収するのは網易が運営する越境EC事業「網易コアラ」。調査会社によると、中国の2018年の越境EC市場で網易コアラは取引額シェアが27.1%と首位だ。アリババの主力のECサイト「天猫(Tモール)」は24%と2位。アリババは買収により、越境EC市場で5割超のシェアを握る。

Tモールの海外部門の総経理を務める劉鵬氏が網易コアラの責任者を兼務する。網易コアラのブランドは存続させる。アリババは同日、網易が展開する音楽配信サービスに出資するとも発表しており、同社との協業を拡大する。

アリババのネット通販の取扱高に占める越境ECの割合は1割に満たない。ただ、アリババの張勇(ダニエル・チャン)最高経営責任者は18年に「今後5年間で2000億ドルに上る輸入品を買い付け、グループのネット通販で販売する」と表明。輸入品の取り扱いを増やしており、買収を機に越境EC事業をさらに拡大させる考えだ。

網易は2000年に米ナスダック市場に上場。主力のゲーム事業は中国ネット大手の騰訊控股(テンセント)と競う2強の一角だ。越境EC事業の売却により、ゲーム事業に経営資源を集中する。同社のスマホゲーム「荒野行動」などは日本で高い人気を得ている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]