2019年9月22日(日)

伸び盛り「#ヤン坊マー坊」 農業に大志を抱け

自動車・機械
関西
2019/9/6 10:50
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ヤン坊マー坊はスマートに成長

ヤン坊マー坊はスマートに成長

#ヤン坊マー坊がネットで盛り上がっている。「ハンサム」「芋臭さがない」「コマーシャルがなつかしい」……。世代によってコメントも様々だ。ヤンマーは5日、双子のマスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」のデザインを刷新したと発表した。アートディレクターの佐藤可士和氏が監修。令和の時代にリニューアルにした彼らの姿は、農業を変えようとするヤンマーの思いが込められる。

ヤン坊マー坊は1959年、テレビの「ヤン坊マー坊天気予報」のキャラクターとして誕生した。農業は天候に大きく左右される。ヤンマー製品を使う農家に役に立つ情報を提供するという背景から天気予報はスタートした。

ヤン坊マー坊は番組とともに長年、親しまれてきた。同社は2012年の創業100周年を機に、ブランドイメージを一新した。14年に天気予報も終了し、ヤン坊マー坊を目にする機会もめっきり減っていた。引退もささやかれたが、令和の時代に再登板となった。

今回のリニューアルは、ヤン坊マー坊の60周年がきっかけ。CG(コンピューターグラフィックス)を活用し、立体的で躍動感があるデザインに仕上げた。

ヤン坊マー坊は8代目

ヤン坊マー坊は8代目

歴代のヤン坊マー坊と比べると8代目は、かなり「格好良い」。ネットに「農業のイメージが分からない」という声があったが、その通りで農業の現場は今、大きく変わろうとしている。ヤンマーもその一翼を担う。

カギを握るのは、やはりデータだ。衛星、ドローンなどのデータを活躍して、発育、収穫などのタイミングを精緻に管理する。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の導入で、センサーを使った業務効率化も盛んだ。人手不足を解消するため、トラクターなど農機の自動化、ロボット農機の開発も進む。

農林水産省によると、2018年の農業就業人口は5年前と比べて約3割減の175万人。65歳以上が7割を占めた。農家の大規模化、デジタル化が欠かせず、生産者や関係者の意識改革も求められる。ヤン坊マー坊のようにデジタル化は待ったなしだ。

ヤンマーもこうした動きを後押しするため、製品開発の先端を走る。みずからも食品開発を手がけたり、農家こだわりの産品を販売したりなど「川下」にまで事業領域を広げている。

かつてのヤン坊マー坊天気予報の歌詞は一部が使われており、フルバージョンがあるそうだ。そのなかには農家の機械、漁船のエンジン、ディーゼル発電、小さなものから大きなものまで動かす力と続いている。

令和のヤン坊マー坊は、これからの日本の一次産業が歩もうとする姿を象徴している。スマートではあるが、「ゆるさ」はない。(伊藤大輔)

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