越通信最大手ベトテル、ファーウェイ製排除へ

アジアBiz
2019/9/5 19:30
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【ハノイ=大西智也】ベトナム通信最大手のベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)が次世代高速通信規格「5G」のインフラ整備で、華為技術(ファーウェイ)製の機器を排除する方針を固めたことが、5日までに分かった。フィンランドのノキア製やスウェーデンのエリクソン製の機器を中心に採用するという。 複数の現地メディアも一斉に伝えた。米ブルームバーグ通信の取材に応じたベトテルのレ・ダン・ズン最高経営責任者(CEO)は本件について「ファーウェイは安全ではないという証拠が米国などで見つかっている。我々は、より安全な機器を使用する必要がある」と強調した。

ベトテルは国内で6000万人以上の顧客を抱える(ハノイ市内)

米国は安全保障上の脅威を理由に、ファーウェイを5Gの通信網から排除するように同盟国などに呼びかけている。一方、ズンCEOは「ファーウェイの技術的な問題が不採用の理由であり、私たちの独自の決定だ」とし、米国の意向とは無関係との認識を示した。

ベトナムの高速通信2位のビナフォンはノキア、3位のモビフォンは韓国サムスン電子と、それぞれ5G分野で既に提携している。2社とも明言はしていないが、最大手のベトテルと同様、5Gでファーウェイ機器を使用しない可能性がある。

ベトナムは中国と貿易でつながりが強い一方、米国とは安全保障で協力関係にある。ベトナムと中国は南シナ海で領有権問題を抱え、国民の間で「反中」意識は強い。通信大手3社とも国営で、政府の意向に左右されやすく、今回のベトテルの決定も「米国に配慮した可能性がある」(外交筋)との見方が出ている。

東南アジアの5G政策を巡っては多くの国がファーウェイ製の機器の採用を検討している。カンボジアでは最大手のスマート・アシアタがファーウェイと組み、域内初となる年内の商用サービスの開始をめざしている。

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