8月末の就活内定率82% 2社以上の内定保有が68%
就職情報大手のマイナビ(東京・千代田)が5日発表した2020年春卒業の大学生・大学院生の8月末時点の就職内定率(内々定含む)は82.6%と前年比0.8ポイント減った。就職活動を継続する学生の割合は内定保有者を含めて28.6%と前年比0.3ポイント減った。長期休暇が終わることや、夏休みの帰省などをきっかけに就活を終えた人が多いようだ。

調査は8月26~31日にネットで実施し、3142人から回答を得た。文理男女別にみると、内定率が最も高かったのは理系女子の88.8%で、低かったのは文系男子の78.7%だった。内定率は3~4月に前年を上回っていたが、5月以降は前年並みとなった。
内定を2社以上保有している学生は68.5%と前年より5.1ポイント高かった。第3希望までの志望先から内定を得た割合も72.7%となり、前年よりも4.5ポイント高い結果になった。早めに動いた学生が複数の内定を確保し、出遅れた学生と二極化したという。
内定を保有しているが、就活を継続する人の割合は13.6%と前年比1.2ポイント低くなった。継続の理由としては、「内定先に不満はないが他の企業も見たい」が7.4%となり、内定先に不満の人より多かった。内定を保有していない人と合わせて9月以降も28.6%が就活を継続している。
(小河愛実)

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