経済学、難民問題にも処方箋
スタンフォード大のロス教授 小島教授
Neo economy 識者に聞く(4)
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アルビン・ロス氏
――経済学の新分野であるマッチング理論は社会でどう応用されていますか。
「身近な例だと、米国の学校選択制度や恋人を探すためのデートアプリだ。いずれもお金を介さないマーケットだ。多くの人は良い学校に入学する権利をお金で買うという考え方を好まないし、恋人にも価格はない」
「腎臓移植のドナーと患者をマッチングする『腎臓交換』という新しいマーケットもできた。不適合ドナーがいる腎不全患者同士が、ドナーを交換...
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