中国外相が帰国、金正恩委員長とは会えずか

2019/9/5 11:42
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【北京=羽田野主】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、中国の王毅外相が4日、李洙墉(リ・スヨン)朝鮮労働党副委員長と会談した後、帰国したと伝えた。注目されていた金正恩(キム・ジョンウン)委員長との会談は伝えておらず、会っていない可能性がある。

中国の王毅外相と北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相(2日、平壌)=ロイター

中国外務省の発表でも王氏と金正恩氏との会談には触れていない。王氏の訪朝には米朝の非核化を巡る実務者協議が停滞するなかで、10月の中朝国交樹立70年を節目に中朝の連携を強化し、対米で足並みをそろえる思惑があった。

中国代表団には王炳南商務次官や広域経済圏構想「一帯一路」の推進のため設けた「国家国際発展協力署」の鄧波清副署長も参加した。経済協力を引き合いに関係を強化する狙いがある。

一方の金正恩氏は王氏との会談を見送ることで、自らの立ち位置を明らかにするのを避けた可能性がある。米中をてんびんにかけ非核化協議で優位に立とうとする思惑も透ける。金正恩氏は王氏が昨年5月に訪朝した際は会談に応じた。

朝鮮中央通信によると、李氏は王氏との会談で、10月に国交樹立70年を迎える中朝の協力関係を「新たな高い段階に昇華し発展させたい」と表明した。王氏は「中国は北朝鮮の同志。友人として常に共にある」と話した。

王氏は訪朝初日の2日に北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相と会談した。3日は朝鮮戦争に参戦した中国人兵士の墓を訪れ、4日は平壌子ども食品工場を参観した。

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