英EU離脱、議会反攻で急展開 3つのポイント

3ポイントまとめ
2019/9/5 4:10
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4日に行われた英党首討論(ロンドン)=英下院提供・AP

4日に行われた英党首討論(ロンドン)=英下院提供・AP

英議会下院は4日、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」を阻止する野党提出の法案を可決しました。条件を問わず10月末に離脱すると宣言してきたジョンソン首相にとって、強行突破が難しくなったことを意味します。夏休み明けの3日に再開した議会を舞台に、EU離脱をめぐる事態が急展開した経緯を振り返ります。

(1)奇策で反対勢力封じ込め

ジョンソン氏は8月下旬、議会を9月9日の週から10月13日まで約1カ月にわたり閉会とする日程を決め、エリザベス女王の承認を得ました。EU離脱期限である10月末の直前まで議会を開かせないことで、合意なき離脱に反対する勢力が立法措置などに動くのを封じ込める狙いです。

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(2)主導権奪取へ野党反撃

長期閉会の奇策に対し、バーコウ下院議長も「憲法違反だ」との声を上げるなど批判が起きました。英下院では合意なき離脱に反対する議員が過半を占めています。ジョンソン氏の暴走を食い止めるため、最大野党・労働党は議会の夏休み明けから再び閉会するまでのわずかな時間を使い、主導権を政府から奪い返す法律のスピード成立をめざす反撃に出ました。

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(3)延期法案成立なら離脱強行困難に

4日に下院で可決された離脱延期法案は、10月19日までに新たな離脱協定案が英議会の承認を得られなかった場合、離脱期限を2020年1月31日まで再延期するEUへの申請を政府に義務づけるものです。上院でも可決されて成立すれば、政権が離脱を強行するのは難しくなります。

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(ロンドン=篠崎健太)

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