テマセク、物流テクノロジーに特化するファンド設立
スイスの物流大手と合弁で5千万ドル投資へ

アジアBiz
2019/9/5 9:00
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【シンガポール=谷繭子】シンガポールの政府系投資会社、テマセク・ホールディングスは「物流テクノロジー」分野の新興企業への投資に乗り出す。スイスの物流大手、キューネ・アンド・ナーゲルと合弁で5千万ドル(53億円)のファンドを立ち上げた。技術の力で物流やサプライチェーン管理を効率化するスタートアップ企業に投資する。

物流産業を技術で変える新興企業に投資する(写真はリーフノット・インベストメンツのマーク・ドラゴン社長)

人工知能(AI)やデータを活用したサプライチェーン管理など、物流産業に変革をもたらすような技術や事業モデルを持つ企業を投資対象とする。東南アジアやインド、欧米などで投資先を6~8社選ぶ。近く第1号の投資先を発表する見通しだ。

注文した製品の現在地追跡など、物流を可視化するニーズが高まっている。また米中間の関税引き上げなど保護主義的な政策に対し、「企業は機動的で柔軟なサプライチェーン戦略で対応する必要がある」(リーフノットのマーク・ドラゴン社長)という。

ファンドは今年1月に設立した。テマセクとキューネが折半出資してシンガポールに設立した投資会社、リーフノット・インベストメンツが運用する。

テマセクは近年、未上場の成長企業への投資を拡大しており、ファンド設立はその一環だ。物流はシンガポールの主要産業の一つで、テマセクは港湾運営のPSAインターナショナルなどにも投資している。

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