東京海上日動、ドラレコであおり運転対策 警察に通報
東京海上日動火災保険は10月、ドライブレコーダーを貸与する自動車保険の特約に危険なあおり運転の対策機能を追加する。あおり運転にあったときにドラレコのボタンを押すと、外部のオペレーターに警察への通報を依頼できる。あおり運転が社会問題化するなか、不安を抱える契約者の需要に応える。
損保各社は自動車保険の契約者向けに通信機能のあるドラレコを貸し出し、安全運転を支援するサービスを提供している。東京海上日動は同サービスにあおり運転対策機能を追加する。契約者は無償で利用できる。
ドラレコの全地球測位システム(GPS)を活用して現在地を特定する。従来は自動車が衝突を検知したときにオペレーターが手助けする仕組みだった。契約者が危険を感じたときに自ら助けを求められるようにする。
あおり運転に備えた通報機能は自動車メーカーが取り入れている。あおり運転対策をめぐっては、損害保険ジャパン日本興亜が8月に契約者がドラレコを操作すると、家族に助けを求められる機能を追加した。三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は車両の後方を撮影できるようにした。