イラン 第3弾の対抗措置へ、英タンカー乗組員解放

イラン緊迫
2019/9/4 18:58
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【テヘラン=飛田雅則】イラン国営テレビは4日、ロウハニ大統領が同日の閣議で、核合意の義務を停止する「第3弾の措置を近く発表する」と表明したと伝えた。欧州諸国は核合意の存続を主張している。イラン政府は同日、拿捕(だほ)していた英タンカーの乗組員の一部を解放するなど、欧州に対して硬軟合わせた対応で揺さぶりをかけている。

イランのロウハニ大統領は米制裁強化への対抗措置の第3弾を近く発動する表明=ロイター

ロウハニ師は第3弾の発表後、さらに2カ月の期間を設けて、原油の取引再開などに向けて欧州との交渉を続けると強調した。

米国が2018年に一方的に核合意から離脱し制裁を再開。イランは対抗措置として、19年7月に低濃縮ウランの貯蔵量やウランの濃縮度についての規定違反など、2度の義務停止を表明した。3度目の義務停止の詳細な内容は「近日中に発表する」という。

一方、イラン外務省は4日、7月にホルムズ海峡で拿捕した英タンカーの乗組員を解放したと発表した。英国やフランス、ドイツなど欧州から早期の解放を求められていた。

フランスのマクロン大統領はイランと米国の首脳会談を呼びかけており、仏政府はイランに150億ドル(約1兆6千億円)の金融支援を提示していると報じられている。イラン側が第3弾の対抗措置を表明すると同時に乗組員の解放を決めた背景には、欧州の動きに配慮した面もありそうだ。

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