横浜市庁舎跡 観光・産学連携拠点に、三井不など開発

2019/9/4 18:47
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横浜市は4日、2020年6月の市庁舎移転に伴う跡地利用について、再開発事業者に三井不動産を代表とするグループに決めたと発表した。行政棟は保存活用してホテルや商業施設にする。議会棟は解体して高層ビルを建て、オフィスや大学などが入る。ライブビューイングアリーナなどもできる。市内外から人が集まり、にぎわいを生み出す新たな拠点にする。

行政棟は保存活用する(イメージ)

行政棟は保存活用する(イメージ)

再開発事業者には3グループが応募し、審査委員会の検討を経て決定した。観光や産学連携などを核に、地域の活性化につなげる。開業は2024年度末の予定だ。市によると、建設などにかかる初期投資額は約500億円だという。

市庁舎は建築家の故・村野藤吾氏が設計し、1959年竣工した。戦後の復興や関内のまちなみを象徴する建物で、再整備では保存か取り壊しかが注目されていた。林文子市長は以前から保存活用に意欲を示しており、4日の定例記者会見では「(保存が決まり)非常にうれしい」と述べた。

行政棟と高層ビルは接続し、一体整備する。施設全体の延べ床面積は11万7000平方メートルとなる。高層ビルは地上30階、地下1階建てで、高さは約160メートルになる。

行政棟3~8階には星野リゾートのホテル「レガシーホテル」が入る。ガイド本には載らない、地元の人が通う特別な場所を、ホテルスタッフが案内するという。1~2階は商業施設になる。

横浜DeNAベイスターズの試合のライブビューイングなども(イメージ)

横浜DeNAベイスターズの試合のライブビューイングなども(イメージ)

再開発区域内にはDeNAが運営するライブビューイングアリーナを設ける。プロ野球・横浜DeNAベイスターズの試合や周辺で開かれるイベントなどを国内最大規模のビジョンに映す。入り口を開放して誰でも気軽に立ち寄れるようにし、にぎわいを生み出す。

高層ビル11~14階には大学、15~30階にはグローバル企業などが入居するオフィスを構え、国際的な産学連携を目指す。4~5階には仮想現実(VR)などを使ったスポーツ体験施設をつくる。6~7階には市民の健康を増進する「ウェルネスセンター」を設置する。

羽田空港、箱根、鎌倉からの直行バスを運行するほか、周辺地域で運行しているオープントップバスが乗り入れるなど、交通利便性も高める。

林市長は「横浜らしさ、関内らしさが表現され、街全体にエネルギーが広がっていく姿を想像すると今から胸が高まる」と期待した。

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