東武宇都宮百貨店、食品売り場のデパ地下を大改装

2019/9/4 15:45
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東武宇都宮百貨店(宇都宮市)は4日、地下1階の食品売り場を改装オープンした。総菜では「なだ万厨房」や「まつおか」など北関東初出店を含む8ブランドを導入したほか、有名シェフらによる料理教室などを開くスタジオも設けた。主力のアパレルの苦戦が続くなか、来店頻度の向上を狙って「デパ地下」の集客力を高める。

各店の小分け総菜を集めた売り場も新たに設けた(4日、宇都宮市の東武宇都宮百貨店)

北関東初出店の「まつおか」など8ブランドを新規に導入した(4日、宇都宮市の東武宇都宮百貨店)

同店がデパ地下を大規模に改装するのは20年ぶり。約2億5000万円を投じ、6月から順次リニューアルし、4日に全面開業を迎えた。10月の消費増税後は外食の税率が10%になる一方、総菜などは8%で据え置かれる。自宅で食事をとる消費者が増えるとみられ「増税前の改装開業をめざした」(白井祐二本店長)という。

目玉の総菜は「ごちそうストリート」と銘打って8ブランドを導入したほか、弁当や小分けにした商品を集めたコーナーを生鮮売り場に新たに設けた。共働き世帯や単身の高齢者が増え、中食のニーズが高まっているのに対応する。地元の人気グルメを紹介する催事場には作りたてを提供できるよう厨房も導入した。

フードサロンと名付けた一角には休憩スペースとキッチンを用意した。料理教室やワインの試飲会など体験を通じた買い物客の交流を促す。7日には第1弾としてフレンチの音羽和紀シェフによるイベントを開く予定だ。2020年2月期のデパ地下の食品売上高は前期比5%増を見込む。

日用品や衣類を中心にネットで買い物する人が増えており、地方百貨店の経営は厳しさが増している。11月に開業60周年を迎える東武宇都宮百貨店は1日あたり1万3000人が来店するが、9割強を地元客が占める。守徹社長は「今後も域外の来店は見込みづらい。既存顧客の来店頻度を高め、客単価を引き上げるしかない」とみる。

デパ地下の充実で来店した顧客に上層階まで回遊してもらうため、11月には1部500円のショッピングパスポートを販売する。上層階の各店で提示すると、化粧品のサンプルをもらえたり、レストランで割り引きを受けたりできる。

守社長は5月末まで東京の東武百貨店池袋本店で店長を務めた経験を持つ。就任後に売り場を巡ったところ「トイレやパウダールームなどハードの更新の必要性も感じた」という。本店で効果の出ている催事の専任部署を1日付で設けるなど、旗艦店での経験を生かして店舗改革を進める。

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